白髪を1本でも見つけてしまったとき、これからのケアについてとても不安になりますよね。
女性の髪の悩みのなかでダントツに多いのが白髪の悩みなのだとか。
簡単に隠せないうえにやたらと目立ってしまう白髪と上手に付き合っていけるように、正しい白髪対策を知っておきましょう。
白髪は抜いていい?
数本の白髪なら、すぐに抜いてしまうという人も多いと思いますが、抜くのはおすすめできません。
白髪を抜いてもその毛穴からはまた白髪が生えてくる確率が高いですし、白髪を無理に抜くことで頭皮が炎症を起こします。
また、毛穴に余計な力がかかると毛穴が開きゆがんだ形になり、次に生えてくる髪の毛がくせ毛のようにうねったり、健康な髪の毛が生えこなくなる可能性もあります。
「白髪を抜いたら余計に増える」という都市伝説のような噂に根拠はないのですが、このようにダメージを受けた毛穴から生えた「くせのついた白髪」が目立つことから、あながち間違いでもないかもしれませんね。
白髪が生えてきたら
白髪が生えてくる年齢や白髪の生え方には個人差がありますが、多くの人は白髪の生えはじめとその後では量や生える場所などが変わってきます。
それぞれの時期に適した白髪対策で、白髪の悩みを乗り越えましょう。
白髪の生えはじめ
白髪が生えてきても、最初は数本であることが多く、少量が部分的に見つかるだけという場合がほどんどです。
そんなときは、眉切り用に使うハサミで白髪だけを根元から切るのがよいでしょう。
眉切り用のハサミは細かい作業がしやすい小さいサイズなので、”白髪1本だけを切りたいのに他の髪も一緒に切ってしまうと”いうトラブルも起こりにくいです。
自分で白髪だけを切るのが不安な場合は、白髪だけのカットを美容師さんにお願いするものもおすすめです。部分白髪のカットを行ってもらえるかどうか、予約の電話のときにでも確認してみてくださいね。
白髪の量が増えてきたとき
数本がまばらに生えているのではなくかたまりで白髪になっていたり、表面の髪の毛を持ち上げると内部はびっしりと白髪という状態になってきたら、白髪染めをはじめる時期でしょう。
白髪染めをするには、自宅で手軽に行うセルフカラーリングとサロンで白髪カラーリングを行ってもらう方法があります。また、染め方も髪全部を染めるか、部分的に染めるか、または伸びてきた髪の根元だけを染めるリタッチなのかを選ぶ必要があります。
白髪の状態を見て決めていきましょう。
とにかく、白髪対策は「切る」または「染める」のどちらかにして、「抜く」のはやめておきましょうね。
白髪染めのことを知ろう!
白髪カラーリングは定期的に続けないといけないし、方法や種類もいろいろ。
快適に白髪ケアを続けていくために、白髪染めについて詳しく知っておきましょう。
白髪ヘアカラー剤の種類
現在使われている白髪ヘアカラー剤は大きく分けて3種類です。
それぞれに特徴があり染まり方にも違いがあるので、うまく使い分けをしていきましょう!
【アルカリ性酸化カラー】
1液・2液に分かれていて、1液目で脱色して2液目で着色するしくみになっています。
キューティクルを開かせて染料を髪の毛の中心まで浸透させるため、しっかりと染まり褪色しにくいのが特徴です。
しかし、薬剤が強い場合や肌が弱い人・髪の毛がやわらかく傷みやすい人が使用する場合は、髪の毛や頭皮にダメージを与えることがあります。サロンでのカラーリングや市販のヘアカラー剤はこのタイプが主流です。
【ヘアマニキュア】
”ジアニン”という、色素を髪の毛の中へと導入する成分が含まれていないため、染料が髪の毛の表面に付着することにより着色するしくみです。
刺激が大きいジアニンが配合されていないので、髪の毛や頭皮がデリケートな人にも使いやすくなっています。
でも、染料が髪の毛の表面にあるだけなので色落ちが早く、ヘアマニキュア後のパーマはかかりにくくなると言われています。
【塩基性カラー】
白髪染め用のカラートリートメントとして市販されているのがこの塩基性カラーで、キューティクルを開かないで染料を浸透させることができます。
髪の毛の中心までは染料が届かないため、数回かけてだんだんと染めていくしくみで、褪色はしやすいですが、髪の毛や頭皮にやさしくとても人気があります。
では次に、自宅でのセルフカラーリングとサロンでのカラーリングの違いについて、それぞれの
メリット・デメリットとともに見ていきましょう。
セルフカラーリング
【メリット】
・低価格
様々なメーカーからたくさんの種類の白髪染め製品が発売されていて、価格もお手頃なものがほとんどです。
・自宅で自分で行うので手軽
時間などを気にすることなく好きなときにできるので気楽です。
・短時間で染まる
ホームケア用の白髪染めは手軽さを重視しているため、黒髪だったり髪が太くて染まりにくい人でも一度でしっかり染まるように染料が調整されています。
【デメリット】
・仕上がりの色味
なりたい色味と市販のヘアカラーの色味が一致しない場合も多く、自分の髪質によっても染まり方が変わってくるので難しいところです。
・塗り残しやムラ
セルフだとやはり、後ろ側や内側など手が届きにくく見えない部分はムラになりがちです。
・頭皮や髪へのダメージ
短時間で染まるのはメリットでもありますが、そのぶん頭皮や髪へのダメージは大きくなります。
シャンプーが不十分で、染料が顔などに残ってしまいトラブルになる場合も。
サロンカラーリング
【メリット】
・自分にぴったりの色味に仕上がる
サロンのカラーリングでは、色味と明度とで約50色にものぼるバリエーションから、スタイリストさんがその人の髪質や元の髪色も考慮して選んでくれます。補色を使って色を調合することも!だから、自分のなりたいイメージに近づけるんです。
・プロの仕上がり&リタッチや部分染めも自由自在
人間の髪の毛は約10万本。それを両サイドで60スライス、バックでは100スライスなど丁寧に小分けしてから塗っていくので塗りムラや塗りのこしは当然ありません。
2回目以降、伸びてきた根元1センチだけに薬剤を塗る”リタッチ”や、もみあげなど白髪がとくに目立つ顔回りや分け目だけを染める”Tゾーンカラー”などといったプロの技で、白髪なんてなかったかのような仕上がりが期待できます。
・ダメージ対策もOK
使っている薬剤の種類では、ホームケア製品もサロン用も同じものですが、サロンではシャンプー時にアルカリ除去剤を使っています。
カラー剤はアルカリ性で頭皮などに大きな刺激を与えるため、シャンプー時のこの丁寧なひと手間が地肌と髪の毛を守ってくれます。
敏感肌の人などとくに心配な場合はスタイリストさんに一言伝えておくと、保護用オイルなどで対策してくれるサロンがほとんどですのでぜひ相談してみてくださいね。
【デメリット】
・費用が高め
頭全体の60%が白髪の場合で1か月に1度、30~40%の場合なら1か月半~2か月に1度が白髪カラーリングの目安なので、けっこうな費用がかかりますよね。
でも、部分染めやリタッチを適度に取り入れながらだと割とリーズナブルになるものです。
色味やダメージ対策にしてもそうですが、部分染めやリタッチの頻度についてもスタイリストさんに相談しながらよりよい白髪対策ができるのはサロンならではですね。
最適な白髪対策を
正しい白髪ケアを知ったら、きっと白髪も悩みではなくなるはず!
加齢とともに増えていく白髪ですが、ネガティブにとらえず自分に合った対策を試してくださいね。