デスクワークでずっとパソコンの前にいるとき、
イライラしているとき、
プレゼンの前で緊張しているとき、
気が付くと呼吸が浅くなっていませんか?
息苦しい、疲れる、寝つきが悪いなどの症状も、実は「呼吸」が浅くなっていることが原因かも。
ヨガやラジオ体操で深呼吸をしますよね。
そのとき普段いかに呼吸が浅いかを気が付かされます。
自覚があるひとは女性の中で9割も。
近年はストレスで呼吸が浅くなっているひとが増えています。
普段知らず知らずのうちに浅くなっている呼吸。
身体にももちろん不調をきたします。
しっかり吸ってしっかり吐く、呼吸のメカニズムや正しい方法を知って身体の不調を取り除き、若返りを目指しましょう!
呼吸が浅くなる原因
まず、どういうときに呼吸が浅くなっているのか、もう一度整理してみましょう。
・ストレスを感じたとき
特に夜遅くまでの残業で、ストレスが溜まりやすい近年。
若い人でも呼吸が浅い人が多いと言われています。
ストレスは知らない間にもどんどん蓄積していってしまいます。
これが呼吸の浅くなる症状に繋がってしまうことに。
このように、蓄積している問題には気づきにくくなっていることも。
ストレスで呼吸が浅くなっていることにも気が付かず、慢性化してしまいやすい傾向に。
・緊張しているとき
大勢のひとの前で発表するとき、大切なプレゼンの前などに緊張して呼吸が浅くなることがあります。
よくスポーツ選手などが試合の前に深呼吸してリラックスしようとする光景を目にしませんか。
極度の緊張状態も、浅い呼吸になっています。
・集中しているとき
デスクワークなどで、納期に追われて、集中している状態が続くことがあります。
このときも知らない間に呼吸が浅くなっています。
集中も緊張状態とおなじなのです。
・不安などネガティブな感情があるとき
不安で息苦しさを感じることがあります。
深刻な問題を抱えているとき、仕事のミスを自分1人で抱え込んでしまっているときなど。
思考力に気を取られ、体が呼吸を行うことを忘れてしまうのです。
そのメカニズムは?
まず呼吸というのは「自律神経」がコントロールしています。
自律神経乱れてしまうと、体が極度の緊張状態に。
そして呼吸などの呼吸器系や循環器系のコントロールができなくなるためです。
悩みを抱えている状態では体は常に緊張状態。
呼吸は浅く、そして早くなります。過呼吸になってしまう場合もこのパターンです。
血管も細くなって、体に送られる酸素量も少なくなります。
その関係で脈も小さくなり、疲れやすく、そして思考力にも余裕なくなります。
悩み事以外の事を考えられなくなり、さらに仕事のミスが増えて…。と悪循環に陥ってしまうことも。
このような場合は、注意力散漫になって目の前のことに集中できなくなり、車の運転も危険ですよね。
・姿勢が悪いとき
姿勢が悪い人も、実は呼吸が浅くなりやすいのです。
特に猫背のひとは要注意。背中を丸めると、肺が圧迫されているように感じませんか。
そうなると息を吸って吐いた時に動く「横隔膜」が正常に動きにくくなるのです。
充分な呼吸ができなくなり、浅くなるのです。
内臓に大きな負担をかけるので、女性には特に問題の便秘も引き起こしてしまうのです。
浅い呼吸が便秘とつながっていたなんて。
見た目にもよくない猫背は今すぐ治したいですね。
・口で呼吸しているとき
鼻ではなく、口から息を吸っている人は呼吸が浅くなります。
鼻から空気を吸う時は思い切り吸わなくとも十分な量を吸うことができます。
しかし口呼吸は反対に思い切り吸わないとなりません。
そのため無意識に口で呼吸をしている人は、浅いまま呼吸をしている状態になりえるのです。
口呼吸は、口臭がきつくなったり虫歯になりやすいというデメリットも。
自覚のあるひとはは改善するように意識してみて。
呼吸が浅くなっていることに気が付かず、息苦しささえ感じない状態は特に注意!
浅くなる原因で引き起こす身体の不調
呼吸が浅ければ、身体に送る酸素が不足してしまいます。
酸素不足になれば、身体にエネルギーが充分に生み出せず、疲れやだるさといった症状につながります。
・めまい
・筋肉のコリ
・自律神経の乱れ
・便秘 などの身体の不調
・睡眠障害
息を吐くことは、エネルギー代謝によって生じる「二酸化炭素」を体のそとに出す役割があります。
その行為をうまく出来ないと、体の中に二酸化炭素が増えすぎて酸性に。
逆に少なすぎるとアルカリ性に傾きます。
このバランスが崩れると息苦しさや頭痛の原因に。
良い呼吸がもたらす様々なメリット
・筋肉のコリがとれる
・冷えが解消される
・自律神経のバランスが整う
・便秘の解消
・周りのひとに与える「ゆったり感」
浅い呼吸の状態だと、ストレス=緊張状態で集中力がなく、慌ただしい、早口、がつがつしているイメージをひとに与えてしまいます。会議や、特に目上のひとと話すときは出来るだけリラックスを心がけましょう。
深呼吸のススメ
ラジオ体操の最後に行っている「深呼吸」
たかが深呼吸、いえいえ、されど深呼吸です!
実は大きな意味があります。
深呼筋を正しく行うことが若さキープの秘訣
深呼吸するときに使うのが「呼吸筋」(呼吸を行う筋肉。→ 呼吸をするときに胸郭の拡大、収縮を行う筋肉のこと。)
「深呼吸」によって、この筋肉のストレッチができるのです。
深呼吸とはその字のとおり、深い呼気と吸気を行う呼吸方法。
意識的に大量の酸素を取り込んで肺を大きく膨らまし、勢いよく息を吐き出しますね。
ここで呼吸に関係する筋肉や関節を大きく伸縮することができ、ストレッチできて、丸くなった背中を無理なく伸ばし姿勢を正しくすることができるのです。
深呼吸は呼吸筋のストレッチになるばかりのほか、リラクセーション効果やリラックス効果があります。
緊張していた身体がほぐれて、気分がすっきりするはず。
これは交感神経の働きが抑えられ、て、副交感神経の働きが優位になるためです。
深呼吸はいいことばかりなのですね。
『不安』を呼吸で解決するストレッチ
深呼吸の効果がわかったところで、さらに効果のが増すストレッチを取り入れていきましょう。
ココロの動きにダイレクトに反映する呼吸。
ネガティブのときにひとはどうしても呼吸が浅くなりがちなのです。
「深呼吸+身体を動かすこと」でさらにココロにあるコリをほぐしていきましょう。
|まず初めにウォーミングアップ|
1.息を吸いながら肩をあげます。
肩が自分の耳たぶにつくようなイメージです。
2.息を吐きながら真下にストンと落とします。
これを数回繰り返して身体をほぐして。
①不安で落ち着かないとき
息を吸って交感神経を高めてから、ゆっくりと吐き出す。
副交感神経を優位にしてリラックス感のある状態に。
1.まず、背中を丸めて伸ばります。
椅子に浅く座ります。両手を胸の前で組んで、一呼吸しましょう。
息をゆっくりと吸いながら、腕を前に伸ばしていきます。
2.奥までいったらゆっくりと息を吐きながら戻す。これを繰り返しましょう。
②ちょっとしたことでイライラしたら
イライラを改善する腹式呼吸法が効果的です。
ちょっとしたイライラで、周りにあたったり、理不尽に怒ってしまうまえに、ひと呼吸。
1.おへそ辺りに手を当て、ゆっくりと口から息を吐き出します。
2.お腹が少しずつ凹むのを手で感じながら、ゆるく長く吐いていきましょう。
3.最後まで息を吐ききったら、鼻で息を吸って。
4.「吸うときは鼻で、吐くときは口で」を繰り返して行きましょう。
吐くときのほうをゆっくりとするのがコツ。
このとき、大自然の中にいるイメージや、自分の好きなもの、自分がリラックスできるものを思い浮かべながらやるといいかもしれません。
いかがでしょうか?
自覚のあるというひとも多いのではないでしょうか?
でも意識することで、呼吸が変わってくるのではないでしょうか。
仕事を終わらせたい一心でパソコンにかじりついていると、姿勢も悪くなって魅力半減です!
適度に一休みして、深呼吸して、また始めましょう。