スタイリング剤の数は様々あって何百と種類があります。それぞれに特長は異なります。特性ごとにスタイリング剤の種類があります。用途や目的に合わせたスタイリング剤を選びましょう。
スタイリング剤の種類
スタイリング剤は大きく分けると以下のように分かれます。普段よく使うスタイリング剤をあげてみました。
■1.ヘアワックス
ヘアアレンジやセットの際に使うヘアワックス。束感を出したり、流れをつけたり、毛先を遊ばせたりします。セットの仕上げとしてボリューム感を調節するのにも使います。髪を固めないので、後から手ぐしで手直しも可能。ウェットに仕上げるツヤタイプや仕上がりイメージも様々。
自然に仕上げる場合はマット。質感をあまり変えません。
逆に束感やきっちり感を出したいときはツヤ系、ジェルなど、セット力があるものがオススメです。
■2.ヘアスプレー
つや出しや髪型をキープするために使うヘアスプレー。キープの強さはスーパーハード、ハード、ナチュラル、ソフトなどタイプなどがあります。ソフトなタイプは固めず手直しできるものもあります。髪の表面にツヤを与えるタイプや、 軽くナチュラルな束感や立体感を出したりするものも。スプレーと言っても様々で、紫外線を防止するタイプのものや、最近ではウェットな質感に仕上げ、今っぽく仕上げてくれるものもあります。
■3.ヘアクリーム、ミルク
柔らかい感触のヘアクリーム、ミルク。髪のパサつきを抑えて表面をととのえたり、うるおい感を保ったりする効果があります。クリームやミルクはメーカーによって呼び名が変わります。
■4.ヘアオイル
おもに髪の乾燥を防ぐときにつかいます。傷んだ髪をなめらかでつやのある髪に整えます。洗い流さないトリートメント効果のあるヘアオイルもあるので、ドライヤーの前につけたり、スタイリングしやすくする効果もあります。
■5.ヘアウォーター
朝の寝ぐせを直したり、髪を扱いやすくするためのヘアウォーター。髪を濡れやすくする成分、保湿成分などが配合されてたりします。
スタイリングの下準備
正しい乾かし方でドライしてからスタイリング剤をつけましょう。
濡れたままではそのままクセがついてしまうので髪の毛はしっかりと乾かすのが基本です。正しい乾かし方でスタイリングのしやすさも変わってきます。正しい乾かし方を!
・正しい乾かし方
→タオルドライをしてから、髪を後ろから前にしてドライヤーで乾かしましょう。顔まわりの毛の流れがきれいに仕上がります。手ぐしでかき上げながら根本を乾かします。下からあおると顔まわりの髪が逆立ってボリュームが出すぎてしまうのです。
スタイリング剤のつけ方
ではそれぞれのスタイリング剤のつけ方を見ていきましょう。
1.ワックスのつけ方
まずヘアアレンジする前の手順と下準備を終えてからワックスをつけましょう。ヘアワックスのつけ方は、手のひらでよく広げてから使います。
STEP1▶︎ワックスが多すぎると髪がべたついてしまうので、初心者の方は少量ずつ手にとりましょう。セミロングの長さで10円玉1枚分の大きさくらいの量を手のひらに取り、指の間までしっかりと伸ばします。
STEP2▶︎そして毛先からくしゃっと握るようにつけましょう。下から上に向かってつけていきます。
STEP3▶︎顔まわりや前髪は、少しずつつまんで束感を出しましょう。
<つけるタイミング>
1.ワックスは基本的にスタイルが完成した、乾いた髪の状態でつけます。
最後に仕上げとして使います。役目としては、毛束感を出したり、スタイルに流れをつけたり、毛先を遊ばせたりします。セットの仕上げとしてボリューム感を調節するのにも使いますね。ヘアアイロンを巻いただけだと毛先がぱさぱさとしてしまうので、ワックスを使って整えましょう。
2.三つ編みをしたりアレンジをする場合には結ぶ前につけます。
毛束がまとまりツヤもでます。アレンジで崩してもぼさぼさに見えません。通常より少し多めに手のひらにとり、伸ばします。手ぐしですくいあげるように馴染ませ、中間にもしっかりともみ込みましょう。毛先は握るようにもみ込み、束感をつくるようにします。このように事前にワックスをつけてから結った方が断然可愛くなります。
<ウェットヘアの作り方・基本>
今人気のウェットヘアも、ウエットタイプのワックスで作っていきます。(オイル、ムース、またはジェルなどでもOKです。)必要なのはこれだけ。基本的なやり方は以下です。
STEP1▶︎まずはじめに髪を濡らします。水の入ったスプレーなどを使用するのがよいでしょう。
(通常のワックスは乾いた状態でつけましたが、ウェット感を出すときは濡らしてからつけます!)
STEP2▶︎スタイリング剤をつけます。スタイリング剤はいろいろと出ているので、自分のお好みのもので構いません。
STEP3▶︎スタイリング剤をもつけていきます。最初は少量づつつけていきましょう。手にとったら、手のひらで広げて、毛先から根元までしっかり揉み込むようにつけていきます。
STEP4▶︎最後に濡らした分を乾かすように、軽くドライヤーをかけます。
ベビーオイルでつける方法…ドラックストアでも手軽に購入できる「ベビーオイル」。コスパもよいので手軽に試せるのも魅力です。いつものようにスタイリング剤としてベビーオイルをつけるだけなのに、カンタンにウェットヘアができます。やり方としては、ベビーオイルとヘアワックスを混ぜて使います。ほどよいホールド感と、ウェット感が出ます。
2.スプレーのつけ方
アレンジのベースづくりのためのスプレーのつけ方は、髪を持ち上げながら下からスプレーします。そのあと手でもみ込みしましょう。
アレンジ後に髪をキープさせたいときは、頭から20cm程度離して全体に吹きかけます。その後、崩したくない部分に軽く吹きかけるとキープ力が増します。
3.クリーム、ミルクのつけ方
やわらかいクリーム状のクリーム、ミルク。髪に伸ばしやすくてつけやすいです。
保湿力が高くて、髪の修復成分も高いトリートメント効果のあるものが多いです。へアケア効果+ワックスのようなスタイリング効果がある製品もあり、欲張りな方にぴったり。乾燥が気になる秋冬の時期などにおすすめです。
4.オイルのつけ方
トリートメント効果のあるヘアオイル。シャンプーのあとに使います。
STEP1▶︎タオルドライで水気を切ったら、髪の中間から毛先に馴染ませ、よく伸ばしましょう。手ぐしで、濡れた状態の髪でOKです。セミロングであればヘアオイルを2プッシュくらい。乾燥が気になるようであれば3プッシュを気になる部分に重点的につけましょう。
STEP2▶︎その後、ドライヤーで乾かしていきます。ドライヤーの熱から髪を守ってくれます。
先ほどもお伝えしましたが、ウェットヘアを作りたいときや、髪の乾燥が気になるときに手軽にオイルを馴染ませてもOKです。
5.ヘアウォーターのつけ方
朝の寝ぐせを直したり、髪を扱いやすくするためのヘアウォーター。スプレー式になっているので、水でつけるよりも手軽で簡単。紫外線を防止してくれる成分が入ったものもあるので、春夏には1つ用意しておいて間違いないかも。
STEP1▶︎寝癖直しには水分や潤いが大切です。ケチらずに十分に濡らしましょう。
STEP2▶︎そのあとドライヤーで乾かしていきます。正しい乾かし方は「スタイリングの下準備」を参照にしてください!
いかがでしょうか?
スタイリングの基本を頭に入れておけば、朝忙しくても慌てずに対応できそうですよね。ぜひ参考にしてください!